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写真部の人間 Neue

写真部の人間

Nikonは黒に強く, Canonは白に強い

Canon Nikon RAW現像 カメラ デジタル一眼レフ・ミラーレス 露出

f:id:inoshikacho:20170126195615j:plain 先日大学の写真部で撮影に行ったのですが, その際に“空を青く写すにはどうすればいいのかと聞かれました. その日は若干曇り気味で, 地上の風景に露出を合わせると空が真っ白になってしまうのです.

HDR撮影をすればいいよ"と僕は一応そう答えたのですが, HDRで撮影するとあのギラギラとした独特の雰囲気になってしまい, もっとナチュラルな写真にしたいときには向いていません(尤も, 設定次第ではHDRでも十分ナチュラルで違和感のない描写になりますが…). 加えてHDRで撮影するためにはHDR用のアプリ(Photoshop, Lightroom, Photomatixなど)が必要で, しかも三脚を使って3枚, 露出を変えて撮影しなければならず何かと面倒です.

で, そういえばCanonの一眼レフ(その方はEOSだったので)には“高輝度側階調優先”ていう面白い機能があったなぁということを思い出して, そのことを教えてあげました.

高輝度側階調優先とは

その名の通り, 高輝度側の階調を優先することで, ハイライト部の白飛びを抑制するというものです. 特に曇天のときの空の白トビに強いような印象でした(EOS 60Dを使っていたときの感想).

具体的にどのような処理を行っているのか, というのはどうやら秘密らしいが, ネット上では"若干アンダーで撮影しておき, ハイライト部以外を持ち上げる処理をしている"と噂されています. 実際この機能を有効にするとISO感度は200以上しか設定できなくなり, シャドー部にノイズが…という話も.

加えて, JPEGなら特に問題はないのですが, RAWで撮影し, DPP以外の現像ソフトを使用した場合にはかえって階調が乱れる原因となる(特殊なデータ形式なので)という話もかつて聞いたことがありますが, 少なくともLightroomについてはすでに対策されている様子です.

ただ, 高輝度側階調優先の効果はあったようで, 実際に空を青く写すことはできたようです. めでたしめでたし.

一方Nikon

ここまではすべてCanonの話. Nikonの一眼レフには高輝度側階調優先なんて機能はありません. かわりに“アクティブD-ライティング”という機能があります.

これは, Nikonの説明いわく,

暗い室内から外の風景を撮ったり、直射日光の強い海辺など明暗差の大きい景色を撮影するのに効果的です。ハイライト部(明るい部分)の白とびを抑え、シャドー部(暗い部分)の黒つぶれを軽減する効果があるため、目で見たコントラストに近い画像に仕上がります。

ということで, 白トビに加えてシャドー部の黒つぶれまで抑制してくれるようです. やっていることもだいたいCanonのそれと同じで, こちらのブログに書いてありました.

Canonの高輝度側階調優先がデフォルトで無効になっているのに対し, こちらはデフォルトで"オート"に設定されています. 実際僕もオートに設定してあるので, 明暗差の大きい風景を撮影しようとすると自動的に有効になるようです.

効果の程は, ハイライト部はともかく, シャドー部の黒つぶれ対策にはかなり効果を実感できます. しかし, 意図的に黒つぶれを起こしたいときにはこの機能が仇となるので, 無効にしておきましょう.

Nikonは黒に強く, Canonは白に強い

以上をまとめると, Nikonは黒に強く, Canonは白に強い”と言うような印象を持ちました. 実際真っ白なウェディングドレスを撮影する結婚式場の撮影ではCanonが多いですし, シャドーが引き締まってる方がいい風景写真にはNikonが多いような気もします.