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ショーウィンドウで似非多重露光? メッセージ性のある写真が撮れるぞ!!

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[caption id="attachment_513" align="aligncenter" width="700"]真空管とこけし 真空管こけし[/caption]

1枚の写真だけで時の流れを表現ずる方法は様々ですが,その一つに「多重露光」があります。1コマのフイルムに2度露光させる技法(デジタルではソフトウェアでシュミレートされる)ですが,うまくコツを掴まないとただ画面内がグチャグチャになってしまいます。そして露出の調整もまたコツが必要です。

その一方で,もっと簡単に多重露光ライクな写真を撮る方法があります。それが繁華街にあふれる「ショーウィンドウ」を使う方法。

お店のショーウィンドウに飾られているバッグや雑貨,写真などを外から撮ろうとすると,その手前にはガラスがあるので,当然周りの風景が写り込んでしまいます。単純にショーウィンドウに飾られているアイテムを撮影しようと思った場合,映り込みは邪魔者以外の何物でもありませんが,しかしこの映り込みこそ多重露光の役割を果たしてくれるのです。

例えば上の写真,これはあるビルのショーウィンドウに飾られている真空管こけし(?)を撮影したものですが,手前にガラスがあって,周囲の風景が映り込んでいます。周囲の風景が映ることで単純に真空管こけしだけをとった場合にくらべて,写真1枚の情報量が格段に増加しているのがわかるかと思います。

ちなみに,ショーウィンドウを使って多重露光ライクな写真を取るときのコツとして,以下の4つが挙げられます。

1つ目は,露出補正をうまく利用することです。露出補正なしで撮影しようとすると,カメラのAEは外の風景の明るさに合わせてしまい,肝心な中のアイテムが真っ暗になってしまうことがあります。また,ショーウィンドウの映り込みによって,全体的にコントラストが下がり気味になるので,気になる場合はピクチャーコントロールなどを編集してコントラストの高い絵になるよう設定するか,あるいは編集ソフトでコントラストをいじるといいと思います。

2つ目に,AF(オートフォーカス)に注意することです。ガラス越しに撮影しますから,AFがショーウィンドウ内のアイテムに合うかもしれませんし,反射された周りの風景に合うかもしれません。スポットAFを利用してピント合わせをするか,あるいはMFで確実にピントを合わせるなどする必要があります。

そして,レンズの絞りにも気をつける必要があります。絞りの値を小さくすると,映り込む風景がボケます。ある程度絞ったほうが周囲の風景もよく分かるのでいいのですが,絞りすぎるとショーウィンドウ内のアイテムとグチャグチャになってしまいます。状況におおじてうまく選択するべきですね。上の写真ではこけしの顔にスポットAFでピントを合わせました。

最後に,撮影するアングルです。撮影するアングルをほんの少し変えることで,映り込む風景もまたがらんと変わってきます。ただし,真正面から撮ろうとすると,必ず撮影者本人も写り込んでしまうので斜め手前から撮影する必要な有ります。

ショーウィンドウ内を撮影することは問題ではないのか,と思われるかもしれませんが,ショーウィンドウのような,屋外に公然と展示されている芸術を撮影すること自体は違法ではないので問題はないと考えるのが一般的な見解のようです。ただし,特に肖像権などのプライバシーの権利を侵害しないことは重要でしょう。

ちなみに,上の写真はXperia Z3で撮影したものです。レンズの焦点距離が35ミリ換算で25mmと大変広角なので,こういったスナップには持って来いですね。