写真部の人間 Neue

写真部の人間

Fujifilm X20を購入!! 僕がX20に決めた5つの理由

f:id:inoshikacho:20170205223304j:plain

僕はいままで本気で写真を撮るときは(デジタルの場合)EOS 60DD700の,一眼レフを使って撮ってきました。iPhoneコンデジと違って,AFや露出補正がやりやすく,また,RAWで撮ってLightroomでレタッチ,管理できるのも利点です。しかし,例えば旅行に出かけたときなどは,一眼レフの大きさ・重さ(60Dはそんなに気にならないけど)がボトルネックとなります。そこで,今回冬休みのバイトでためたお金でFujifilmのX20を中古で購入しました。

キタムラのネット中古で検索したところ,Aランク(美品)のX20が42’000円で,画像を見ても特に怪しい部分もなく,すぐにポチりました。商品が最寄り店に届いたのは4日後で,実物を見てもキズ一つない状態で,即購入決定!!

もちろん,X20以外にも,高級路線のコンパクト機(「高級コンパクト」というジャンルがあるようですね)はたくさんありました。SONYのRX100やRICOHのGR,PanasonicLumix系などなど…そんな中で僕がFujifilmのX20に決めたのは,以下の5つの理由があるからです。

パッと見はフイルムカメラ 超懐古主義デザイン

f:id:inoshikacho:20170205223305j:plain

コンパクト機というと,曲線を多用したカラフル・テカテカなプラスティックボディを思い浮かべますが,このX20には「安っぽさ」というのを一切感じません。もちろんそれはSONYのRX100やRICOHのGRでも同じですが,RX100やGRがデジタルカメラ的なモダンなデザインである(ちょっと違うけど「フラットデザイン」的な?)のに対し,こちらはLe○caのレンジファインダー機を彷彿とするような,大変クラシカル(懐古主義な)なデザインです。

OlympusのPENシリーズもそうで,こういった懐古主義デザインには賛否両論ありますが,Olympusの35DCなどのMFフイルムカメラを使う身としては,こういうデザインは僕の男心を刺激させます。タマンナイッ!!

ボディはそのほとんどが金属で,正面には機種名(X20)の表示以外にアイコンなどはなく,非常にまとまっており(できればX20の表示もないほうがよかった),また,光学ファインダーはボディのいいアクセントとなっています(後継機のX30は光学ファインダーを廃止してしまったのは残念です)。操作系も洗練されており,電源を兼ねているレンズのズームリングやモードダイヤル・露出補正ダイヤルにはローレット加工(格子状の刻みをいれた滑り止め加工)が施されており,また,露出補正ダイヤルのクリック感にさえも高級感を感じます。

f:id:inoshikacho:20170205223302j:plain

実用的なOVF(光学ファインダー)

この機種の最大の特徴でもあるOVF(光学ファインダー)は,全機種のX10ではただ撮影範囲(とはいっても視野率85%,パララックス補正なし)がわかる程度で,露出表示もなければAF測距ポイントの表示もないため,オマケでついているという感じで,実用的ではありませんでした。しかし,X20ではOVFに液晶を組み込むことで,OVFでも露出表示・AF測距ポイントを確認することができるようになりました(ほかにも手ブレ警告やスピードライトのレディライトなども)。視野率も低く,パララックス補正もないので注意は必要ですが,液晶なしで,OVFだけでもスナップなら十分耐えられるようになっています。

EVF(電子ビューファインダー)にすれば上位互換じゃんという意見もありますが,実用的でないとしても,やっぱりOVFの方が撮ってて楽しいんです。視野率は85%でも,スナップ撮影なら十分ですし,もともと「真面目に撮影」するときは,ちゃんと一眼レフ使います。あ,もちろんEVFを否定するつもりはありませんけどね。

f:id:inoshikacho:20170205223301j:plain

F2.0-2.8 明るい標準ズーム ローパスレスのセンサー

搭載されているレンズは,35ミリ換算で28mm-112mmの4倍ズーム,開放F値はF2.0-2.8です。コンデジ故センサーのサイズは小さい(2/3インチなので1/1.7よりは大きい)ですが,開放でテレ端を使えば十分ぼかした写真も撮れます。

解像度も(ローパスレスのセンサーもあって)十分高く,細部が油絵みたいになることもありません,画面の隅の方でも収差は皆無といって差し支えありません。F4.0程度に絞ると一番いいみたいで,それ以降は回折現象が現れるとのことですが,僕はF8.0ぐらいまで余裕でした。また,画像処理エンジンに回折ボケを修復する機能があるみたいですが,これはJPEG撮影時とカメラ内RAW現像時のみ有効のようで,Lightroomを使ってる僕には縁のない機能のようです。

f:id:inoshikacho:20170205223258j:plain

ダイヤル操作,マニュアルズーム,独立した露出補正ダイヤル

コンパクト機というと(EOS Mみたいな)タッチスクリーンゴリ押しなUIを思い浮かべがちですが,X20はダイヤル(一応二つついてます)で露出をいじりますし,WBやAF・AEモード,連写設定も独立したボタンから設定できます(Fn.ボタンに割り当てればISO感度も)。また,Qボタンを押せば,それ以外の設定(Dレンジやフイルムシュミレーション,記録画素数の設定など)も設定できます。これはNikonCanonの一眼レフにもある機能ですね。

ズームは一眼レフのレンズのように,手動で動かします。コンデジのズームレンズというとシャッターボタンのレバーを操作してズームするイメージが強いですが,マニュアルズームの方が一発で目的の画角(焦点距離)にセットできますし,微調整も効きます。レンズには35mm換算の焦点距離(28,35,50,85,112)表示があり,あたかもフルサイズ用のレンズを使っている感覚で操作できます。

右手親指の位置には露出補正ダイヤル(±2.0まで,1/3段階)が鎮座しており,簡単に露出補正を行えます。ちょっと固めですが十分実用的です。

f:id:inoshikacho:20170205223300j:plain

フイルムシュミレーション(FS)

Nikonには「ピクチャーコントロール」という機能があって,「ビビッド」や「ポートレート」などの中から自分の好きな表現を選ぶことができます。X20にもこれに似た機能,「フイルムシュミレーション(FS)」があります。これは,フイルムを選ぶような感覚で色表現・諧調表現を選択できるという機能で,実際に

の中から選択するという感じで,他社のそれとは一味違っています。特に,ビビッドに相当するVELVIAは,確かにビビッドな発色ですが,ビビッドではあるけれど色がくどくない,すっきりとした色味になっています。ここはさすがフイルムメーカーですね,こだわっている感じがします。ちなみにTOPの写真(名駅前で撮影)もVELVIAで撮影しました。

なお,RAWで撮影して,それをLightroomで取り込むとこれらのFS設定は読み込まれません。ただ,Lightroomで現像する際,カメラキャリブレーションから上記のFSを選択して再現することが可能になっています。NikonCanonでもこういう情報は読み込まれないので,これ,何とかなりませんかねぇ。

f:id:inoshikacho:20170205223303j:plain

気になったところ

デジタルでNikonCanon以外の機種を購入するのはこれが初めてだったので,機能面での心配はいくつかあり,そのほとんどは杞憂に終わった感じですが,いくつか改善していただきたいなぁという点があります。あ,すべて画質以外についてです。

ダイヤルの回転方向

例えばCanonの一眼レフ(EOS 60D)の場合,メーンダイヤルを左→右方向に回すと絞りが開くのですが,X20では逆に絞られていきます。ISO感度設定でも,左→右方向に回すと数字が小さくなっていきます。これ,毎回間違えてしまうので,どっち方向に回すのかを選択できるようにしていただけると助かります。

OVF使用時の撮影後のプレビュー

背面液晶で撮影しているとき,あるいはアイセンサーでOVFと背面液晶を使う設定にしているときは,撮影後に1.5秒間(もしくは0.5秒間)撮影した画像が表示されるのですが,OVFに固定しているときはプレビューが表示されません。OVFで撮影したときこそピントとか露出とか,いろいろチェックしなきゃいけないので,ここも改善していただきたいところです。

フィルター径

X20のレンズは,一般的な一眼レフ用交換レンズのようにフィルターが装着できるようになっているのですが,このフィルター径が40.3mmと,大変中途半端です。もちろんこんな変態中途半端な規格のフィルターなどサードパーティーが売っているわけもなく,基本はFujifilm純正のプロテクトフィルターしか装着できません。ただ,40.3mm→52mmのステップアップリングはあるので,これを使えばPLフィルターやNDフィルターは装着可能ですが。

これはX20オーナーの共通の悩みでもあるようで,一部では「Hakubaの40ミリのフィルターなら装着できた」という書き込みも見られます。

シャッタースピード

シャッタースピードは,一応上限は1/4000となっています。ただしこれは絞りをF9.0以上絞り込んだ状態のときのみで,開放(F2.0)のときは1/1000までしか出ません。晴れた日の屋外で,開放で撮ろうとすれば1/1000なんて平気で振り切れます。まぁレンズシャッターなのでしょうがないですかね。

AFが後ピン気味

中古故,これは僕の個体固有の問題だったらいやだなぁと思ってますが,たとえば梅の花の写真を撮ろうと,梅の花にAFを合わせようとしても,必ず背景の方にピントが合ってしまいます。どうやら,AFエリアの中に少しでもバック部分が入っていると,そちらにピントを合わしてしまう癖があるみたいです。

ちなみに,OVF使用時の撮影ミスで最も多いのがこれ(後ピン)です。

f:id:inoshikacho:20170205223259j:plain

それ以外は至極快適な使い心地です。低感度でもノイズがひどいという意見もありますが,僕はそこまで気になりませんでした。確かにISO100-200で撮影しても輝度ノイズが発生していますが,却ってフイルムカメラっぽい感じでいいかななんて…