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UHS? スピードクラス? SDカードに書いてある表示の意味まとめ

いまだにフルサイズ一眼レフをはじめとするプロ用の一眼レフではCF(コンパクトフラッシュ)カードがデファクトスタンダードですが(むしろ,今ではXQDカードなんてのもあるらしい),今現在ほとんどの一眼レフやミラーレスで採用されているメモリーカードといえばSDカードです。少し前までは容量や記録速度の面でCFより大きく劣っており,それゆえに一眼レフでは敬遠されてきていましたが最近ではいくらか改善され,プロでの使用でも十分に対応できる性能になりました。

記録容量や速度が向上するのに伴ってSDカードにはいろいろな規格がつくられました。それらを満たしているか否かはSDカードの表面やパッケージに記載されていますが,記号や数字ばかりで正直分かりにくいです。そこで,今回はSDカードに書いてあるあれこれを簡単にまとめてみました。

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容量表示

まず一番初めに目につくのがこの「○○GB」の表示でしょう。最近では技術の発達もあって8GBから64GBが主流となっています。

「基本的には一眼レフでRAW撮影する」というレベルであれば8GBから16GBで十分だと思います。僕は一番多いときでも1日で1000枚程度ですが,8GBで400枚程度撮影できるので,8GBのSDカード3枚あれば事足りてしまいます。

SD / SDHC / SDXC

SDカードが開発された当初は,カード内のファイルシステム(ファイルの取り扱い方)の制限でカードの容量が最大で2GBまでという制限がありました。そこで,新しいファイルシステムを採用したSDHCという規格が誕生しました。現在ではその上を行くSDXCという規格もできています。

カード 記憶容量
SD 2GBまで
SDHC 32GBまで
SDXC 2TB(=2000GB)まで

SD,SDHC,SDXCは互換性について気を付ける必要があります。2008年以降に設計された製品であればまずSDHCに対応しているので,現在出回っているパソコン,カメラ,プリンターなどはいずれもSDHCに対応していると考えて問題ないでしょう。SDXCは4年ほど前に制定された規格なので,古い機器だと対応していないことが考えられます。

先に挙げたとおり,たいていの人は8から16GBで十分だと思うので,SDHCを買っておけば間違いないと思います。

Class表示

この表示は,簡単に言えば「最低○○MB/Sで転送できる」ということを示しています。「Class2」なら最低2MB/s,「Class10」なら10MB/sです。

Class 転送速度
2 2MB/s
4 4MB/s
6 6MB/s
10 10MB/s

特に,動画を撮影したり,連写したりする場合は一定の速度以上でデータの転送ができないと途中で動画の撮影が中断したり,連写の間隔がすぐにもたついたりする原因になります。それ以外にも,特にRAWで撮影する際には,画像の記録に時間がかかり,撮影直後に電源を切ろうとすると,データの転送のために待たされてしまうこともしばしばあります。一眼レフやミラーレスで動画を撮影したり,RAWで撮影したり,連写を利用する人,つまり基本的にほとんどの人は,Class10を選ぶべきでしょう。

UHS表示

UHS表示は,上のClass表示と混同しやすいのですが,簡単に言うと「UHS規格に対応しているSDカード」であることを示しています。UHS規格とは,従来までのSDカードよりもっと高速な方法でデータを転送する規格で,UHSに対応した製品とSDカードを使えば,より高速なデータの転送を期待することができます。UHSにもいくつか規格があって(UHS-II,UHS-III),現在一般に出回っているのはUHS-Iという規格です。

最近の一眼レフであれば,まずこのUHS-Iに対応しているので,UHS表示のあるカードを使えばより高速にデータを転送することができます(理論上は104MB/sが最高速度。実際はそんなには出ません)。上のClass10に対応しているSDカードであれば,UHS-Iにも対応していることがほとんどです。

最高速度表示

こちらは,理論上(あるいは実測)での,転送速度の上限を示しています。上の写真の場合は30MB/Sとありますが,読み込み速度は43.4MB/S,書き込み速度は13.4MB/Sでした。あまりあてにしないほうがいいですが,この数字が大きいものほど,特にパソコンに写真を転送する際には高速に転送することができます。

まとめ

とりあえず,“容量が8GBで,Class10対応で,UHS-I対応のSDHCカードを買えばまずは一安心でしょう。