写真部の人間 Neue

写真部の人間

フイルムや写真はどうして「白黒」じゃなくて「黒白」なの?

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そういえば一年生にフイルム現像の手順を教えるときに「黒白フイルムは…」と説明したら, 「えっ, 『白黒フイルム』じゃないの」みたいな反応がありまして, それで今回記事にしてみました.

たしかに, 一般的には"白黒テレビ"とか"白黒つける"なんていうように, “黒白"という表現よりも"白黒"という表現のほうが日本では主流な気がします. それでも僕はあえて"黒白フイルム"とか"黒白写真"という表現を好むのですが, それにはちゃんとした理由があるんです.

昔は「黒白フイルム」だった

写真用フイルムで, まだカラーフイルムが出まわる前は, フイルムとそこから得られる画像はモノクロームであることが当たり前でしたが, カラーフイルムが発明されると, 従来からのモノクロフイルムは"黒白フイルム"と呼ばれるようになりました. これは, 英語圏では"白と黒"のことを"black and white"と表現するため, これに習って"黒と白->黒白"と訳したのです.

その頃は書籍でも商品名でも"黒白フイルム"というのが主流でしたが, やがて技術が進歩し, 素人でもバカチョンカメラを使ってかんたんに写真が撮れるようになりました.

で, “black and white” -> “黒白"ということを知らない素人からすれば, "テレビとかは白黒テレビとかっていうのに, なんで黒白フイルムっていうんだ"ということになってきます. その頃から, モノクロフイルムを"白黒フイルム"と, 日本では呼ぶようになったと考えられます.

ちなみに, 日本が誇るフイルムメーカー, 富士フイルムでは, いまでも「黒白フイルム」という表現を用いています.

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fujifilm.jp

ただ, AdobeLightroomでは"白黒"という表現を採用しています.

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僕は, 「黒白フイルム」という表現をこのブログでも好んで使うのですが, 白黒にしたほうがもっとP/Vが増えるのかなぁ.