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写真部の人間

ISO感度はケチるな!! 舞台撮影や夜間の撮影なら迷わず高めに

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デジタルカメラ,特にデジタル一眼レフでは,フイルム時代では考えられなかったISO感度を設定できるようになりました。フイルムでは,せいぜいISO1600程度が上限ですが,最近の一眼レフであれば(たとえ入門機でも)ISO12800は当たり前となっています。

ISO感度を上げる=悪?

ただ,皆さんもご存知の通りISO感度というのは高ければいいというわけでもなく…フイルムでもデジタルでも,ISO感度を高くすればするほど画像にノイズが発生してしまいます。僕も4月に,写真部に入ってきてくれた1年生にも,“暗い所では基本的にISO感度を高くするんだけど,あんまりあげすぎると画像にノイズが出ちゃうんだ,気を付けてね”なんて説明しました。

1年生は一応理解してくれましたが,正直僕はこの発言を後悔しています。というのも,僕がそういうふうに言うとISO感度を上げること=やっちゃいけないこと”みたいな勘違いをしてしまうからです。1年生が撮影した写真をいくつか見てみると,体育館で活動しているバレー部を撮っているのにISO感度が400でブレブレだったりというのがいくつかありました。

ISO3200

実際には,ISO感度を上げたって,ISO3200程度までならそんなにノイズは出てきません。だって最近のカメラは高性能だから。NikonD40XやD70を使っている部員もいて,そういう子はちょっと考える必要があるけど,最新のEOS Kissや僕の使っている60D,そしてフルサイズのD700とかなら,ISO3200程度ではノイズなんて(言われないと)確認できないのです。

むしろ,ISO感度を上げないで,無理してISO800とか400で撮っているほうが問題でしょう。上に書いた通り,ノイズというのはほとんど目立たない一方,手ブレや被写体ブレというのは素人が見ても確認できるミスです(つまり,手ブレ・被写体ブレはバカにされる)。

冒頭の写真も,ISO3200で撮影(ISO3200 F5.6 1/90s 100mm)しました。本当はもう一段,ISO6400で撮影してもよかったかなとも思いますが,タムロンの手ブレ補正がかなり強力だったので手ブレを起こしていません(被写体ブレは多々あった)。そして,注目していただきたいのはISO感度が3200でも,ほとんどノイズを確認できない点です。当然,等倍で表示すればノイズは確認できますが,少なくとも僕には等倍表示を要する機会なんてほとんどありません。

これなら,安心してISO3200を使えますね。僕はこの日以降室内ならISO3200がデフォだなと思いました(屋外はISO200ぐらいがいい)。

気にしない人は気にしない

特に海外のフォトグラファーさんの作品集などを拝見すると,デジタルで撮影された写真でも,明らかにノイズが目立つ写真をよく見かけます(おそらく,高ISO感度で撮った写真を,トリミングした結果ノイズが目立つんだと思います)。確信は持てませんが,おそらく写真のノイズを気にするのってせいぜい日本人ぐらいなのかもしれません。

もちろんノイズは少ないほうがいいですし,意図的にノイズを付加することも感心することではありません。ただ,必要以上に気にしすぎて,結果手ブレ・被写体ブレの大量生産では意味がありません。繰り返しになりますが最近の一眼レフならISO3200-6400は十分実用域です。ぜひぜひ高感度での撮影も,ステレオタイプを捨ててトライしてみてください。