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写真部の人間 Neue

写真部の人間

高級一眼レフに内蔵ストロボがついてないのはなぜ?

[caption id="attachment_338" align="aligncenter" width="660"]IMG_0084 あじさいの写真。最近はハイキー写真に力を入れてます。[/caption]

特に室内で記念写真を撮ったりするときは,非力で不自由とはいえ「内蔵ストロボ」があると便利です。僕も修学旅行に一眼レフをもっていったときはたいへん重宝しました(さすがにでっかいストロボ付けて歩き回るのは首に負担がかかります。

しかし,NikonのD4sやDf,CanonのEOS 1Dx,5Dmk3などの高級機にはいずれも内蔵フラッシュが搭載されていません。やはり「プロはまじめに外付けストロボを使ってろ。内蔵ストロボなんて甘えだ」みたいな考えなのでしょうか(笑)。

ただ,ちゃんと調べてみたら「高級機に内蔵ストロボがついていない理由」がいくつかあるようなので,この場で紹介してみたいと思います。

内蔵ストロボはジャマ

一眼レフといえば感じの「凸」の字のような,黒い筐体にでっかい「たんこぶ」ができたような形をしています。この形には当然理由があって,この「たんこぶ」みたいな部分をペンタ部といい,ペンタ部にはペンタプリズムという,「レンズから入ってきた光を反射させて,ファインダーに届ける」という,大変重要な光学部品が搭載されています。

で,このペンタプリズムですが,ファインダーの視野率や表示倍率を高くする(簡単に言えば,ファインダーを見やすくする)ためにはペンタプリズム自体を大きくしてやらなければなりません。ペンタプリズムを大きくすると,当然「凸」の字の「たんこぶ」部分が窮屈になります。そのため,この部分にはできる限り余計な部品は設置したくないのです。

なので,ファインダーの視野率や表示倍率を大きくする必要のあるフラッグシップ機や高級機では,ペンタプリズムを少しでも大きくするために内蔵ストロボの搭載をあきらめているのです。

防水・防塵性能を高めたい

特にD4sや1Dxのようなフラッグシップ機であれば,水しぶきが飛ぶ海上や突然のスコールの中,あるいは,砂が舞飛ぶ砂漠などの非常に過酷な環境でも問題なく撮影できる必要があります。

で,ペンタ部に内蔵ストロボがある場合,どうしてもその部分に隙間やつぎはぎができてしまい,防水・防塵性能に影響が出てしまいます。その一方で,ペンタ部から内蔵ストロボを取り払って,フラットな状態にすればより一層防水・防塵性能を高くすることができます

でもやっぱり内蔵ストロボはあったほうがいい?

と,ここまで内蔵ストロボをつけないメリットみたいに書いてしまいましたが,実際にはD4sや5Dmk3を使っている方でも「ストロボはあったほうがいいよね」という意見を持つ方も少なくないようです。

例えば,スナップ撮影でどうしても光量を稼ぎたいときは,内蔵ストロボがあったほうが圧倒的に便利です。たとえ外付けストロボを携帯していても,撮りたいときになってからあわててセットしているようでは遅いですからね。


2014/08/18 スペルミスを訂正。