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写真部の人間

Kodakの「Tri-X」と「T-MAX」の違いは何?

[caption id="attachment_277" align="aligncenter" width="700"]EOS 60D / EF 40mm F2.8 EOS 60D / EF 40mm F2.8[/caption]

先日「NEOPAN 400 PRESTO」が製造中止になった,という記事を書きましたが,それでもまだ写真用フイルムにはいくつかの種類があります。なかでも写真フイルム大手のKodakが製造・販売しているTri-X(トライ・エックス)とT-MAX(ティー・マックス)は黒白フイルムの中でもたいへん有名なブランドですが,この二つ,Tri-XとT-MAXの違いを皆さんはご存知でしょうか。

どちらもISO感度は400で,黒白フイルムであることには変わりはないのですが,Wikipediaには

同社の「トライX」(TRI-X・現:400TX)は、ISO感度が100のフィルムが主流の時代から50年以上の歴史を誇る国際的に知名度の高いモノクロフィルムで、報道分野や夜間、舞台撮影、星野写真などで多用されてきた。 T-MAXは要求される粒子密度の増加(=解像度の向上)から、非球形粒子を使用した新シリーズとして投入されたが、D-76処理をすると極度の軟調になってしまう欠陥があった。(いずれもWikipedia)

とあります。

まず,Tri-Xですが,これはかなり昔から製造されている老舗黒白フイルムであります。黒白フイルムの代名詞といっても過言でなく,フイルムが主流のころ(あるいは,今でも)は報道関係者や芸術作品制作など,幅広い分野で活躍したフイルムです。

撮影された写真は硬調でも軟調でもない,オールマイティに使えるのが特徴でしたが,富士フイルムが同じISO400で,より高精細(ざらつきの少ない)な「PRESTO」が発売されてからは,日本においてはシェアをフジに譲ってしまいました。

そこで,Tri-Xよりも,より高精細な黒白フイルムを作ろう,ということで開発されたのがT-MAXです。こちらは1990年代になってから発売されました。Tri-Xよりかなり高精細できれいな写真を撮ることができるようになりましたが,その一方で現像時,専用の現像液(T-MAX  Developer)を使わないとかなり軟調の写真になってしまうという欠点がありました。