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何が違うの? ISO感度/ASA感度/DIN感度の違い

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撮影時の露出を決定する要素のうちのひとつに"ISO感度"というのがあります. “フイルムや撮像素子がどれぐらい光を感じ取るか"というのを数値化したものですが, 特に古いフイルムカメラ(まだAFもない頃)の場合はISO感度という表記ではなく, "ASA感度"や"DIN感度"という表記がされているものもあります.

今回はそれら, ISO, ASAそしてDINの3つの違いについて調べてみました.

もともとはASAとDINの二つがあった

もともと, カメラ用のフイルムの感度を示す表記方法は"ASA感度"と"DIN感度"の二つの方法がありました.

ASA感度

まず, ASA感度ですが, ASAとは"American Standards Association(アメリカ標準規格)“の略で, その名の通りアメリカが主導して作ったフイルム感度の表記方法です.

おもに1980年代とそれ以前の, 結構古い一眼レフカメラレンジファインダーカメラは, そのほとんどがASA感度表記です.

表記の方法はデジタルカメラISO感度と同様, 低いほうから100/200/400…というように表記していきます.

DIN感度

対して, DIN感度ですが, こちらは"Deutsche Industrie Normen(ドイツ工業規格)“の略で, ドイツが主導して作ったフイルム感度の表記方法です.

こちらも1980年代以前のフイルムカメラで使われていた表記方法ですが, 僕はDIN感度表記のカメラを見たことがありません. ひょっとしたらLeicaなどのドイツやヨーロッパ諸国のカメラではこちらが主流なのかもしれません.

表記の方法はデジタルカメラISO感度と違い, 低いほうから21°/24°/27°…というように表記していきます.

また, ASA感度とDIN感度は

  • ASA"100"=DIN"21°"
  • ASA"200"=DIN"24°"
  • ASA"400"=DIN"27°"

のようにそれぞれ対応しています.

ISO感度

上に書いたように, 80年代ごろまではASA感度とDIN感度の2つの表記方法が混在していました. カメラによってはASA感度とDIN感度を両方とも表記してあるカメラもあったり, また, カメラや機械に詳しくない人にとってはこのように表記方法が混在していては困ってしまいます.

そこで, ISO"International Organization for Standardization(国際標準化機構)“がASA感度とDIN感度の2つをまとめた, "ISO感度"という新しい表記方法を制定しました.

例えば, “ASA感度で言うと400, DIN感度で言うと27°のフイルム"は, ISO感度ではISO 400/27°のように, "ASA感度”/“DIN感度”と, 2つの感度をそれぞれ併記するようにしています. こうすることで, それまでASA感度, DIN感度を使用してきた人たちが困らないようにしたのです. 正式には上のように"ASA感度"/“DIN感度"と, 両方を表記する必要がありますが, 現在では100/200/400のような, ASA感度のほうの表記方法が一般に知られるようになったので, DIN感度のほう(21°/24°/27°)は省略してあることが多いです.

ISO感度は, デジタルカメラが登場してからも, 引き継がれることになりました. 例えば, 撮像素子(CCDやCMOS)が"ISO 400/27°"フイルム相当の光を感じ取ることができれば, デジタルカメラでは"ISO 400"というふうに表記します.

もうお気づきかもしれませんが, ASA感度, DIN感度およびISO感度はそれぞれ

  • ASA"100"=DIN"21°"=ISO"100/21°"
  • ASA"200"=DIN"24°"=ISO"200/24°"
  • ASA"400"=DIN"27°"=ISO"400/27°"

というようにそれぞれ対応しています.