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写真部の人間

日付入り写真はコンテストでは不利なの?

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フイルムカメラで撮影した家族写真なんかには,きっと右下部分に「'99 04 05」みたいな感じに撮影した時の日付がオレンジ色の文字で写しこまれていることが多いと思います。

特にEOS 7やF80Dぐらいの普及機フイルム一眼レフや,コンパクトフイルムカメラにはそういった機能を持つフイルムカメラが多く,僕の手元にあるEOS 7にそういう機能がついています。また,当時のフラッグシップであるNikon F4にも,標準ではついていませんが,裏蓋を「データバック MF-22」というものに取り換える(工具不要,自分で取り替えられます)だけで写真の右下部分に日付を挿入できるようになっています。

なぜ日付を写すのか

日付の挿入機能は,おそらく旅行や集合写真を撮った際に便利だろうからあるのだと思います。整理したり,スナップ写真だったらいつ,何のときに撮った写真なのかを自分の記憶と結びつけることができますしね。

それ以外にも,例えば工事現場や事件現場の写真を撮っておく際には「いつ撮ったのか」というのが極めて重要になってきます。紙のメモ帳に一つ一つメモっていくのもいいですが,多少画像とかぶってしまっても,写真自体に日付が写っているほうが絶対見やすいですし,管理も簡単で直感的です。

つまり,写真を「芸術」ではなく「記録」として残すためにクオーツデイト機能はあるんですね。

芸術を求めるときは不利に働くのか

では,例えば(最近はほとんどいないと思うけど)女性ポートレートを撮影したり,富士山などの風景写真を撮影する際にはクオーツデイト機能はどうでしょうか。多分じゃまですよね。どんなにきれいに富士山を撮っても,右下にオレンジ色の人工的な文字があったりしたら雰囲気をぶち壊しです。

ただし,アマでもプロでもデジタルが主流になった今では,ポートレートや風景写真をフイルムで撮る人はほとんどいないでしょう(120中判とかは別ですが)。大多数のフイルムカメラマンさんはデジタルほどマジメに撮らなくてもいいスナップ写真がメーンだと思います。現に僕も,マジメに撮るとき(学校行事,部活)はデジタル一眼で,普段,趣味としてとるときはフイルムを使うという使い分けをしています。

スナップ写真は「記録」というニュアンスが強いですから,右下に日付が入っているほうがいいと思います。いつ・どのあたりで撮影したのかというのがわかるとあとあと整理で楽ですしね。

フォトコンでは落とされるのか

では,日付入り写真はフォトコンテストではどのように扱われるでしょうか。

結論から書きますと,おそらく不利に働くと思います。というのは,フォトコンテストや雑誌(アサヒカメラやCAPA)の巻末投稿コーナーなんかを見ていても,日付入りの写真というのはいままで一度も見たことがありません。もちろん,デジタルが主流で,デジタルカメラでは日付を写しこむ必要性がない(Exifといって,画像ファイルに日付情報が書き込まれている)からかもしれませんが。

また,フォトコンテストの応募要項を見ても,

日付入りは不可

という断り書きが目立ちます。フイルムカメラではフォトレタッチが困難なので,コンテストに参加することを前提とするなら日付は写しこまないほうがいいと思います。


ただ,日付を入れておくとやはり便利なので僕はクオーツデイト機能をオンにしていくつか撮影しておりました。しかし,どうやら電池が消耗していたようで,うまいこと日付が挿入されていませんでした(残念)。